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卓球コーチが語る卓球教室の選び方(子ども編) - T-DESIGN(ティーデザイン)

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卓球コーチが語る卓球教室の選び方(子ども編)

カテゴリ: 卓球コラム 作成日:2019年08月26日(月)

これから卓球を始めようと考えている方に、何かの助けになればと思い、コーチの視点でみた卓球教室の選び方をお話ししようと思います。

今回は子ども編です。

 

卓球教室という場合は、グループレッスンを指します。

マンツーマンのプライベートレッスンは個人レッスンと呼ばれていたりします。

 

選ぶ際にポイントになるのが、以下の6つです。

 

場 所・・・近いか遠いか?駅からのアクセスや駐車場はどうか?送り迎えの必要の有無。

時 間・・・平日の夕方~夜なのか?土日なのか?

環 境・・・卓球台の新しさや質はどうか?エアコンの有無。仲の良い友達はいるか?

内 容・・・教室のレベルは自分に合うか?人数は何人で、台について練習できる時間はどのくらいあるのか?

コーチ・・・コーチはどんな人で、どのような方針で教えてくれるのか?

金 額・・・どの程度卓球に費やすか?

 

※金額について余談です。

卓球にそんなにお金をつぎ込んでもなあ~とも思いますが、卓球で高校や大学に進学するとなると変わってきます。

私立高校の卓球の推薦枠に入れれば、学費が全額免除や半額免除等の特待が受けられます。

全額免除だと3年間で150万位になるかと思います。

私立大学でも同様です。インターハイに出場していない高校でも全額や半額免除があります。

 

 

卓球教室の種類についてお話します。

 

1、公共の体育館で行われている卓球教室。

レベルは様々だが、コーチ1名に対して生徒の人数は15~30名と多め。コーチングの時間は少ないが、料金は安い。とりあえず卓球に触れてみるには最適。

  

2、卓球のクラブチームで行われている卓球教室。

初級コースとアスリートコースなど、2つか3つくらいに分かれている。コーチ1名に対しての人数は10~15名くらいと少ない。サポートのスタッフがついている場合もある。人数が少ないので、コーチにしっかり見てもらえる。本格的に卓球を習うなら、1より2の方が良い。1に比べると料金は高くなる。週何回通うかが、大きな分かれ目。週1回の子がほとんど(T-DESIGNでは週1回が9割、週2・3回が1割未満)であるが、県大会で上位を目指すとなると週2回以上の練習が必須になってくる。全国で活躍しようとなると、ほぼ毎日に近い練習量と質の高い練習が求められる。通う側からすると、どれだけ卓球に時間と費用を費やすか?になる。もちろん個々の能力差もあるので、毎日練習すれば誰でも県チャンピオンになれるのかといったらそうでもない。

  

注意しておくべき点は、そのクラブチームのコーチはどこに重点をおいているか?です。

以前、他のクラブチームから私のところに移っていた中学生の子がいました。お母さんからは、「とてもお世話になったんですが、最近は小学生の子ばかり教えてもらっているようで、うちの子はあまり見てもらってないんです。」との事でした。コーチとしては、年齢の低い子で複数回来ている子を鍛えれば、全国大会に行ける!そう考えるものです。全国大会を目指そうもんなら、この方法しかありません。それはそれで良いのですが、中学から卓球を始めて、週1回でという子もたくさんいるわけです。そういう子もしっかり見てくれるのか?そこまではないのか?そこはある程度、見極めて認識しておく必要があると思います。コーチとしては、たくさん来て、本人も親御さんも一生懸命になっている方を、しっかり育てていかないと・・・。と普通は考えます。週1回の方はそこまで厳しく見られても逆に困る場合もあるでしょうし、お互いちょうど良い卓球の質と量でできればいいのかなと考えます。

 

 人数が多くて台でなかなか打てないのは問題

台の数やコーチの人数に対して、プレイヤーの人数が多すぎるのは問題だと思います。T-DESIGNでは4台3時間の練習で、私とトレーナーの2名で定員:12名としています。このくらいにしておかないと週1回のレッスンでは、ある程度しっかり見ることができません。また、T-DESIGNの場合は、練習した時間分の卓球場使用料をいただいているので、その時間は、基本、台について練習できないとボッタクリ卓球クラブになってしまいます。卓球場代を徴収していないクラブもありますので、一概には言えませんが・・・。たくさん受け入れれば、クラブの収入は増えますが、練習の質は下がります。

  

卓球は一つひとつの技術のチェックから、弱点補強、異質対策、カット対策、左対策、ダブルスの練習、実際の大会等、コーチが見ないといけない項目は非常に多岐にわたります。人数の多い教室では、しっかり見ることは不可能です。理想は個人レッスンですが、費用が問題となります。

  

3、卓球のクラブチームで行われている個人レッスン。

個人レッスンなので、コーチを独占してレッスンできる。短い時間でもいろんな技術をチェックしてもらえ、質の高い練習ができる。もちろん上達も速い。全くの初心者の方には最適。ある程度上達したら、教室に移行していくというやり方も良い。また、教室では相手になる子がいないほど実力のある選手にも向いている。コーチに多球練習をしてもらったり、特別に練習相手を用意してもらって受講するのも良い。個人レッスンはその都度予約するシステムが多い。もちろん毎週予約も可能。

料金は地域によりますが、3,500円~6,000円/60分くらいが相場。コーチが元有名選手だったりすると10,000円くらいになる場合もある。

  

コーチについて

卓球のコーチは、プロコーチとセミプロコーチと二つに分かれます。プロコーチは卓球のコーチを主な生業としている方。

セミプロコーチは主な生業にはしていない方。ここでは、こういうように表現します。専用の卓球場を持ち活動しているコーチは、ほぼプロコーチです。公共の体育館や生協の教室のコーチの方は、セミプロコーチが多くなっています。若いコーチの人はプロコーチ、年配のコーチの方はセミプロコーチが多い傾向があります。

 

コーチの年代によって異なるコーチング内容

卓球は球技の中でも、ルールやボールの変更、用具の進化が多く、基本となる考え方もかなり変わってきています。現代と30年前ではかなり違う部分があります。ですので、若いコーチと年配のコーチでは基本の考え方がかなり違う場合があります。年配のコーチでも現代の卓球に詳しい方もおられますが、どうしても自分がプレイしていた時代の考え方でコーチをしてしまう傾向にあるようです。

 

子どもを教えるのと大人(年配者)を教えるのは違う部分がある。

子どもを教える場合は、レベルにもよりますが、最終的には現代のトップ選手がやっているようなプレイをできるようにもっていけば良いわけです。しかし、大人になって卓球を始めた方はなかなかそうはいきません。違ってくる部分は、速く動けない、強い回転をかけれない、とっさの反応が出来ない等です。レベルや年代、能力に合わせてコーチをしてくれる人を見つけることが重要になってきます。

 

最初に習うべきか?後から習うべきか?

よく聞かれることなのですが、やはり最初に習う方が効率が良いと思います。卓球を始めた段階で、あまりひどい癖がつかないようにしておくことは有意義だと思います。後からでも癖は治せますが、最初のイメージや最初に覚えた打ち方は、記憶の深くに入りやすい感じがするからです。長い間、我流で卓球をやってきて癖を治すよりは、最初から基本に沿った形を覚える方が速いと思います。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

     

T-DESIGN卓球クラブは、神戸市東灘区のTTSタカハシ甲南卓球場で活動しています。JR摂津本山徒歩10分、阪急岡本徒歩15分、阪神青木徒歩12分のアクセスです。昼間の教室(中級・初級)、プライベートな個人レッスン、小中高生向けのグループレッスンがあります。神戸市東灘区を中心に芦屋、西宮、尼崎、宝塚、灘区、中央区などの皆さんにご利用いただいております。

 

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